「伝統工芸×国際交流」 in ルクセンブルク①2025年2月26日 鳩笛プロジェクト 開催のご報告と御礼
2027年の日本とルクセンブルクの外交関係樹立100周年に向けて、伝統工芸を通じた国際友好関係を深めるため、在ルクセンブルク日本国大使館のご協力のもと、CEPA - Centre pour la Promotion des Arts a.s.b.l(美術/芸術学校)の方々、そしてルクセンブルクの鳩笛作家リンスターさん、青森県弘前市から青森県下川原焼の鳩笛を販売するKusamura草刈さんとオンラインでつないで、歴史や技術交流をしました。

交流のテーマは鳥笛🕊️
鳩は平和のシンボルであり、日本とルクセンブルクから世の中が明るく平和で暮らせるようにとの想いを込めています。

ルクセンブルクにおける鳩笛は、イースターのお祭りで年に1度、販売するために作られています。
鳩笛の起源は、イースターのお祭りにおいて自分の陶磁器を露店で販売するにあたり、鳩笛の音で子どもたちを引き寄せると同時に大人、つまりお客様を呼び込むために作られたのが始まりということです。

青森県弘前市の下川原焼鳩笛は、子どもの癇癪や夜泣きに対して土に触れると落ち着くと言われていたことがあり、玩具として作られたものがはじまりとのことです。その後子供の健やかな成長を願うアイテムとして、今ではお子様へのプレゼントなど季節問わず使われています。

鳥笛は子どもを対象にしているという日本とルクセンブルクの共通点はありつつも、子どもを引き寄せるために複数音を出せるルクセンブルク、玩具としてキレイな色やカタチで魅せる日本と互いの特徴もしっかり話合いました。
現地に青森県下川原焼の鳩笛を持参していたので、お互いの笛を吹きながら、文化の違いを理解する非常に楽しい時間でした。



日本の鳩笛とルクセンブルクの鳩笛が出会い、今後どのように日本とルクセンブルクの文化が融合し、どんな鳩笛が生まれるのかワクワクします。


陶芸作家リンスターさん始めCEPAの皆さん、調整&通訳して頂いた在ルクセンブルク日本国大使館の皆さん、日本からオンライン参加して頂いた草刈さん(下川原焼)ありがとうございました。