プロジェクト概要
8PEACEは、慶應連合三田会2026記念品として、約1000年の歴史を受け継ぐ伝統工芸「天明鋳物」による特注鉄瓶「慶應」の企画・プロデュースを担当しました。
卒業20年という節目に、職人の想い、そして母校・慶應義塾への感謝の想いを、日本の伝統工芸という形で未来へつなぐことを目指したプロジェクトです。
工芸品は、完成した時がゴールではありません。使い手が日々の暮らしの中で育てることで、その価値はさらに深まっていきます。
記念品という枠を超え、「受け継ぐ実学 × 使う美学」をコンセプトに、職人・素材・デザイン・パッケージに至るまで、一つひとつにストーリーを込めて企画しました。


プロジェクト背景
慶應義塾では、福沢諭吉先生が大切にされた、卒業後も塾員同士が交流し支え合う「社中」の精神が文化として受け継がれています。
その象徴の一つが、卒業生による同窓会組織「三田会」です。
今回、卒業20年目という節目を迎えた私自身も、これまで伝統工芸の振興活動を続ける中で培ったご縁を通じて、母校の記念品づくりに携わる機会をいただきました。
8PEACEが掲げる「作る幸せと使う喜び」を体現するプロジェクトとして、伝統工芸の魅力を未来へ届ける挑戦となりました。


コンセプト
「受け継ぐ実学 × 使う美学」
― 実学の精神と匠の哲学の融合 ―
2026年の慶應連合三田会のためにだけ生まれた特別な鉄瓶。
私たちが目指したのは、単なる記念品ではなく、塾員一人ひとりが日々使い続けることで、自らの品格を育み、誇りを深めていく一器です。
「一生使う鉄瓶だから、一生誇れる一器を。」
慶應義塾が創立以来大切にしてきた「実学」とは、知識を実生活や社会で活かし、社会に貢献する力です。
一方、日本の伝統工芸には、自然の素材を活かし、暮らしの中で使い続けることで価値を深める「使う美学」があります。
天明鋳物の鉄瓶は、使うほどに風合いを増し、和銑で沸かしたお湯は日々の時間を豊かに育てます。
私たちは、この「受け継ぐ実学」と「使う美学」を一つの工芸品に重ね合わせました。
そのため、この鉄瓶は完成した瞬間がゴールではありません。
使い手が暮らしの中で育て、人生とともに価値を深めていくことで、初めて完成する記念品です。

テーマ
独立自尊 × 工芸
― 自ら選び、自ら育てる記念品 ―
大量生産品ではなく、自ら選び、使い続けることで価値を深めていく工芸品。
福澤諭吉先生が説いた「独立自尊」のように、自らの意思で選び、自らの手で育てることも、この鉄瓶の価値の一つです。
毎日湯を沸かし、使い続けることが、暮らしを整え、自分自身と向き合う時間となり、やがて自らの品格へとつながっていきます。
美味しい湯を沸かすこと。
それは、慌ただしい毎日の中で、自分と向き合う時間を持つこと。
そして時には、学生時代の思い出や母校に想いを馳せる、静かなひとときでもあります。
鉄瓶は、完成した時がゴールではありません。
使い込むほどに鉄肌は味わいを深め、和銑が生み出すまろやかな湯は、暮らしに豊かな時間をもたらします。
私たちが目指したのは、単なる記念品ではなく、
「暮らしの中で、母校とのつながりと誇りを育み続ける一器」。
天下人も愛した天明鋳物を、これからのあなたの日常へ、そして人生へ。という想いです。
なぜ天明鋳物なのか?
約1000年受け継がれてきた「使う文化」を未来へ
千年の歴史を受け継ぎ、天下人にも愛された伝統工芸「天明鋳物」。
私たちが天明鋳物を選んだ理由は、歴史の長さだけではありません。
天明鋳物は、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康にも愛され、約1000年にわたり、人々の暮らしの中で「使われ続けてきた工芸」です。
錆びに強く、美しい光沢を備え、使い込むほどに風合いを深める鉄瓶は、持ち主とともに時を重ね、その人だけの一器へと育っていきます。
私たちが目指したのは、使い続けることで価値が深まり、人生とともに育っていく記念品。
その思想は、8PEACEが大切にする「作る幸せと使う喜び」そのものです。
だからこそ、今回の記念品には天明鋳物が最もふさわしいと考えました。
なぜ江田朋哉氏なのか?
技術だけではなく、哲学を受け継ぐ職人
今回制作をお願いしたのは、天明鋳物作家・江田朋哉氏です。
東京藝術大学卒業後、人間国宝・長野垤志氏の系譜で研鑽を積み、日本工芸会正会員として数々の受賞歴を持つ、日本を代表する鋳物作家のお一人です。
江田さんが大切にされているのは、伝統技術を受け継ぐことだけではありません。
「工芸は飾るものではなく、暮らしの中で使われることで美意識が宿り、使う人に喜びを届けるもの。」
そんな哲学のもと、一つひとつの作品を丁寧に生み出されています。
その姿勢は、「作る幸せ」と「使う喜び」を結び、日本の伝統工芸を未来へつないでいきたいという8PEACEの想いと深く重なりました。
今回の鉄瓶は、江田さんの卓越した技術と、塾員の皆さまの母校への想い、そして8PEACEのプロデュースが一つになって生まれた、特別な一器です。
こだわりポイント3点
1.希少な和銑(わずく)
日本古来の製法で作られた鉄が生み出す、まろやかな一杯
本鉄瓶には、日本古来のたたら製鉄によって生まれる希少な高級鉄「和銑」を使用しています。
現代では入手が極めて困難な素材であり、錆びに強く、美しい光沢と高い耐久性を備えています。
和銑で沸かしたお湯は口当たりがまろやかになり、日々のお茶やコーヒーをより豊かな時間へと変えてくれます。
また、自然に鉄分を取り入れることができる上、IH・ガス双方に対応し、現代の暮らしにも取り入れやすい設計です。
天明鋳物 特注鉄瓶「慶應」和銑の特徴5つ
1.希少性:日本古来のたたら製鉄による、現代では入手困難な特別な鉄。
2.耐久性:錆びにくく、長く使うほど味わいが深まる堅牢さ。
3.美質:独特の金質が放つ、品格ある美しい光沢。
4.伝統性:400年以上受け継がれてきた、日本独自の製鉄文化の結晶。
5.格別性:職人の技と素材の希少さが織りなす、唯一無二の価値。

2. 異なる素材と技術で見え方の違うペンマーク5か所
母校への誇りを、さりげなく日常へ
鉄瓶には、慶應義塾を象徴するペンマークを5か所に配置しました。
華美に主張するのではなく、毎日使う中で自然と母校を感じられるデザイン。

胴部分は2種類の箆押(へらおし)ペンマーク
左右で異なる表情を宿す、手仕事の美
胴部分には、箆押という伝統技法を用い、左右異なるペンマークを表現しました。
一つひとつ職人の手仕事によって生まれるため、工業製品にはない表情があります。
3.オリジナルの桐箱
「慶應」の銘に宿る、日本の伝統色 本朱
「慶應」の銘には、奈良の老舗・墨運堂の「朱雀」を用いた本朱仕上げを採用しました。
永く受け継がれてきた日本の色彩文化を、記念品にも取り入れています。

慶應カラーを表現した 真田紐
桐箱には、慶應を象徴する配色をイメージした倉敷・真田紐を採用。
古くから刀や甲冑にも使われてきた丈夫な織物であり、特別な一器を包むにふさわしい仕様です。
鉄瓶を使わない時間も大切に保管し、長く大切に次の世代へ受け継いでいくことを考え、桐箱も慶應にこだわった仕様です。

プロジェクトメンバーおよび商品規格
| 担当 | 内容 |
| 企画・プロデュース | 8PEACE |
| 鉄瓶制作 | 天明鋳物作家 江田朋哉氏 |
| 素材 | 和銑(わずく) |
| 「慶應」本朱仕上げ | 墨運堂 |
| 箱紐 | 倉敷 真田紐 |
| サイズ/重さ | 16cm×24cm(1.4L )/ 約1600g |
| 原産国 | 日本 (栃木県佐野市) |
| 保証 | 修理承ります(送料・修理代別途) |
| 協力 | 2026慶應連合三田会 記念品部会 |
8PEACE MESSAGE
「大切な想い・技術・素材を、未来へ受け継ぐ」
8PEACEが目指したのは、人と文化、そして想いを結ぶ「文化のプロデュース」です。
今回のプロジェクトでは、
- 日々使い続けることで深まる愛着と母校への誇りを受け継ぐ
- 約1000年受け継がれてきた天明鋳物の技術を未来へ受け継ぐ
- 希少な和銑という日本古来の素材を受け継ぐ
- 職人の卓越した手仕事を受け継ぐ
これらを一つの工芸品 天明鋳物 特注鉄瓶「慶應」 へと結びました。
そして、この鉄瓶を手にした塾員一人ひとりが、お湯を沸かすたびに自分自身と向き合い、時には母校を思い出し、暮らしの中でその価値を育てていく。
そのような時間までデザインすることが、このプロジェクトで8PEACEが生み出した価値だと考えています。
工芸品は完成した時がゴールではありません。
使い手の暮らしの中で育ち、思い出を重ねながら、次の世代へ受け継がれていくことで、価値を深めていきます。
私たち8PEACEは、これからも「作る幸せ」と「使う喜び」を結び、人・文化・想いを未来へつなぐ文化プロデュースを続けてまいります。
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