【プレスリリース】<伝統工芸×国際交流>2025年2月 長崎県三川内焼×ルクセンブルク両国の文化を融合した新たな陶芸作品を創作し国際交流を図ります
Heart Cycle Connections 2024 三川内焼×ルクセンブルク【伝統工芸×国際交流】互いの文化と想いを結び「文化の架け橋」を共につくるプロジェクト
このプロジェクトは、日本の伝統工芸職人と他国の利用者が文化融合作品を共に創作することで、国際交流を深めるとともに、国際的な工芸・文化振興の新境地を開くプロジェクトです。
2024年度は、長崎県の伝統的工芸品三川内焼とルクセンブルグの文化を融合した陶芸作品の創作と、在ルクセンブルク日本国大使公邸でのPRに取り組みます。
8PEACEは、2024年4月から約8ヶ月間にわたり、長崎県の伝統的工芸品三川内焼の職人 中里太陽氏とルクセンブルク在住のシェフなどとの対話を通じて、日本とルクセンブルクの文化を融合した新たな陶芸作品を創作するプロジェクトを実施しています。
これらの陶芸作品は、2025年2月に在ルクセンブルク日本国大使公邸で開催される天皇誕生日祝賀レセプションでの披露を予定しており、両国の新たな文化交流の架け橋にしたいと考えています。
また、2027年日本とルクセンブルクの外交樹立100周年に向け、これらの陶芸作品を政府要人/経済界のトップ/文化関係者らに広くPRし、両国の友好関係の発展につなげていきたいと考えています。
このほかにも、在ルクセンブルク日本国大使館及び在バルセロナ日本国総領事館の協力のもと、現地の文化芸術教育機関から招聘をいただき、ルクセンブルク・バルセロナの複数ケ所にて、三川内焼の講演会、陶芸制作デモンストレーション、盃を使用した日本酒飲み比べワークショップなどの文化交流イベントを開催します。
〜 企画概要 〜 |
◆ 名称:Heart Cycle Connections 2024 三川内焼×ルクセンブルク【伝統工芸×国際交流】互いの文化と想いを結び「文化の架け橋」を共につくるプロジェクト ◆関係国:ルクセンブルク・スペイン ◆ 会場:在ルクセンブルク日本国大使公邸、ほか欧州2カ国4都市(ルクセンブルク、ヘスペランジュ、ディキルシュ、バルセロナ) ◆ 日時:2025年2月 ◆ 内容:両国の文化を融合した作品の展示、及び国際友好関係を深めるための「三川内焼」講演、「菊花飾り細工」デモンストレーション、ワークショップ等を実施。 ◆ 共催:8PEACE 平戸洸祥団右ヱ門窯 ◆ 後援:長崎県 佐世保市 三川内陶磁器工業協同組合 NPO法人ZESDA |
本取組は、長崎県にある国の伝統的工芸品 三川内焼 平戸洸祥団右ヱ門窯18代当主 中里太陽氏と共に実施します。
中里太陽氏は8EACEが2023年に主催した伝統工芸✕ニューヨークの文化を融合させた活動(Glocal Collaboration 長崎)に参画頂き、海外への発信にとても積極的であること、また中里太陽氏の代名詞である「菊花飾り細工」は皇室の紋章である「菊」と親和性があり、天皇誕生日祝賀レセプションでお披露目するのに最適であると考えたためです。
聘団体について
<写真左端より下記①②③④>
今回の取組にあたり、ルクセンブルグ及びバルセロナの4団体から招聘を頂きました。
① グローバルリンク:ルクセンブルクにて日本酒はじめ日本文化を普及する活動を行う企業
② スーパースピーチキッズアカデミー:ルクセンブルク他欧州にて教育・子育て振興活動を行う団体
③ カサ アシア:アジア文化の理解促進及び文化交流を実施するスペイン政府系機関
④ バルセロナ産業芸術学校:芸術と工業生産のつながりを特徴とした最先端の教育的手法を実践する学校
両国の文化を融合した陶芸作品への想い
三川内焼とルクセンブルクの文化を融合した陶芸作品の創作にあたり、大事にしたい想いは以下の2点です。
1:【モチーフの花細工】ルクセンブルクを象徴する薔薇と日本を象徴する桜
2:【絵付けのデザイン】2025 大阪・関西万博に出展するルクセンブルクパビリオン「ドキドキ ルクセンブルク」にも使用されているルクセンブルク・モチーフをイメージ
長崎県にある国の伝統的工芸品「三川内焼」及び平戸洸祥団右ヱ門窯 18代当主 中里太陽氏
三川内焼は、長崎県佐世保市三川内町で生産される陶磁器で、江戸時代の初期から生産されている国の伝統的工芸品です。
透き通るような白磁に、優雅な菊飾りを施した技法、繊細な藍色で描いた手描きの絵柄、厚さ1mm弱まで薄くすることで光にかざすと電球のように輝く技法など、献上品を納めるために代々技を磨き、匠の手間暇をおしまない手仕事により、「高い芸術性」を宿したテーブルウェア・インテリアが作られています。
現在では28窯が活動しています。(佐世保市オープンデータ 三川内焼窯元一覧)
三川内陶磁器工業協同組合webサイト:https://www.mikawachiware.or.jp/
平戸洸祥団右ヱ門窯 18代当主 中里太陽氏は、江戸時代から続く三川内焼の代表的な伝統技法「平戸菊花飾細工」に根ざしたものづくりを続けています。
江戸時代も職人による分業制であったように、現在は家族全員が細工や絵付の高い専門性を持つ職人集団として制作に従事し、皆様に感動、共感してもらえるような器づくりを目指して励んでいます。
平戸洸祥団右ヱ門窯webサイト:https://www.kohsyo.co.jp/